店長：滝
ある舞踏会でのこと。
フォアローゼズの生みの親であるポールさんは絶世の美女に出会いまして、一目で恋に落ちるや否やプロポーズ。
すると、「どうか次の舞踏会までお待ちください。プロポーズをお受けするなら、薔薇のコサージュを着けて参ります。」とのお返事が。
やんわりフラれたかと思いきや、約束の舞踏会の夜に現れた彼女の胸には４輪の薔薇のコサージュがあったのでした。
―――そんな愛の物語に彩られたフォアローゼズ。大変結構でございますね。

バーボンウイスキーは、とうもろこしを中心に、小麦、ライ麦などの穀物を原料に、酵母による発酵を経て造られます。
この原料穀物比率は蒸留所によりさまざまで、とうもろこしを多くしてスイートに、小麦を多くしてマイルドに…、といった具合にブランドの個性が見える部分でもあります。

さて、フォアローゼズはというと、
・ ライ麦比率のやや高い、ちょっとスパイシーな構成
・ ライ麦比率のとても高い、かなりスパイシーな構成
を造り分け、２種類の仕込みに対し、複数の種類の酵母で発酵をすることで、多彩なタイプの原酒を造ります。
こうしてできた風味の異なる何パターンもの原酒をブレンドし、１本のフォアローゼズが造られることから、尖りや粗さなく、複層的な厚さを感じるバーボンが生み出されるのです。

看板商品は「イエローラベル」ですが、今回はより長期熟成を経た「ブラック」と、ブラック以上に長期の熟成を行ったフォアローゼズ最高級品「プラチナ」。
そして、テイスティングして厳選した１種の原酒だけを１樽ずつボトリングした「シングルバレル」をセレクトしました。